『1時間でわかるWebライティング』はWebライティングに特化して、記事の作成者が気をつけるべきことを簡潔にまとめています。Webライティングを始めるなら、まずはこの一冊!という本です。
内容は基本的に「右ページが文章の説明、左ページがイラストや図を使ったまとめ」という構造で、視覚的にポイントが理解しやすくなっています。パッとみて内容を思い出しやすく、復習用としても重宝する1冊です。
この記事では、Webライティングとしての文章の書き方にスポットをあてて、本の内容を要約する形で順番に紹介していきます。
WEBライティングの重要性
初めに、なぜ「文章を書く技術」とは別に、「WEBライティング」として理解する必要があるのか?がわかるように、WEBメディアの構造的な特性を解説しています。
WEBメディアの特性3選
- 検索されるメディア
- 一瞬で嫌われるメディア
- 縦スクロールのメディア
- 検索されるメディア
気になった事を検索する文化の中で、目に付く所に表示させられるかが勝負。SEO(検索で上位に表示される対策)が物をいう。
- 一瞬で嫌われるメディア
ユーザーは最初の画面(ファーストビュー)で中身を見るか判断する。そこが悪いとどれだけ良いことを書いても見てもらえない。
- 縦スクロールのメディア
後戻りしないストーリーで購入までの判断材料を提示しなければならない。読者の心理に沿った文章展開が必要。
正しい文を書く
正しい文を書くのは当然のことです。そのために意識すべきポイントをまとめています。
正しい文のポイント
- 情報が正確
- 日本語が正しい
- 情報の取り扱い方が正しい
- 情報が正確
情報ソースの正確性を見極める→一次情報、二次情報の把握、信憑性の精査
- 日本語が正しい
口語と文語の使い分けや「ら抜き言葉」など、読み物としての違和感を持たせない
- 情報の取り扱いの正確性
著作権のルールを守る、なおかつ読者からも守っているように見える
- その他
・誤字脱字チェック
・表記の自分ルール→漢字orひらがなの表記統一。事前にルール化
読みやすい文を書く
第一印象で好かれるためには、読みやすそうな文であることが必要です。そのために意識すべきポイントをまとめています。
読みやすい文のポイント
- 文字が詰まってない
- 用語が難しくない
- 単調な文が続かない
第一印象で好かれるコツ6選
- 空白行を入れる
見た目の圧迫感をなくす。読みやすそう。
- 見出し、小見出し
何についてかわかりやすい。メリハリがつく
- 目次
最初に話の全体像が掴める。流れがわかればスラスラ頭に入る
- 漢字、ひらがな、カタカナの使い分け
内容や読み手に表記を合わせる。統一する。
- 体言止めでリズムを生み出す
です。ます。である。のばかりだと単調。メリハリのある文にする。
- 重複表現、繰り返しを避ける
言い換えを使って一つの物の表現に幅を生み出す。類語辞典を活用する。
わかりやすい文を書く
最後まで読ませるためには、わかりやすい文であることが必要。読者を置いてけぼりにしないこと、ページ内で完結することが大切。
最後まで読ませるコツ7選
- ターゲットを明確にする
読者に「自分のことだ」と思ってもらう←絶対条件!ペルソナ
- 一文一義
句点までで一つのことを言えば、重要なことが文単位でわかる
- 箇条書きを使う
ヴィジュアル化!並列関係を理解しやすい。項目が多い時は表にする
- 主語と述語を近くに置く
誰がどうしたかを誤解させない←文の中でブロック分けできる
- 修飾語と被修飾語を近く置く
解釈が変わらないようにする←何をどうだと言っているか
- 肯定表現と否定表現を使い分ける
プラスイメージで好印象&わかりやすく。不用意に否定表現を使わない。マイナスイメージを与える上、内容がわかりにくくなり、読者の気分を下げてしまう。否定はここぞ!という所で、注目を集めるために使う。
- 能動態と受動態を使い分ける
なるべく能動態でストレートに。積極的で意思が伝わる。受動態は回りくどくて消極的な印象。読みにくい!不明確なことは受動態で説として表現。
伝わりやすい文を書く
納得感を与えるために、伝わりやすい文であることが必要。「わかりやすい」よりもさらに踏み込んで、納得できる文をことが大切。
納得させるコツ5選
- 目的を明確にする
逆算方式で準備をする
手順1:ゴールを明確にする
手順2:必要な材料を書き出す
手順3:情報を精査して並べる
- 具体的に書く
①数字を使う。形容よりも事実で表現。
数字のメリット→①具体的②正確③インパクト④リアリティ⑤誤解がない
②固有名詞を使う。信憑性とインパクト。より鮮明にイメージしやすくなる。
- 主観と客観を書き分ける
客観を織り交ぜて、主観に対する共感力と説得力が増す。
- 「序論→本論→結論」で構造的に理解しやすく
順列と並列の二種類←論理構造を意識
- 心を動かす文を書く
人は感情で判断するので、感情を揺さぶらないと行動や購入にはつながらない
理性ではなく感情を動かすコツ
- 表現力豊かに書く
形容詞、副詞、オノマトペを積極的に使う。声や会話で臨場感
- ネガティブアプローチ
悩みや困っていることを指摘。PASONAの法則を使う
- 問題提起(Problem)
- 煽り (Agitation)
- 解決策 (SOlution)
- 絞り込み(NarrowDown)
- 行動 (Action)
- ポジティブアプローチ
ベネフィットの提示。AIDCAの法則を使う。
- 注目(Attention)
- 興味(Interest)
- 欲求(Desire)
- 確信(Conviction)
- 行動(Action)
- キャッチコピー
- 心理学的活用
- 触りたくなるボタン
まとめ
以上、『1時間でわかるWebライティング』について、今回はWebライティングとしての文章の書き方にスポットをあてて、その内容を紹介しました。
本の中では、以降『集客につながる文を書く』と『効率的に速く書く』について書かれています。そこではWebライティングにおいては切っても切れないものであるSEOや、記事の単価を上げるための早く書くコツをまとめています。
ブログやWebライティングを始めた人、これから始めたい人は教科書・ガイドブックとして、ぜひ1冊持っておきましょう。
最後まで見ていただき、ありがとうございました。
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